加入前に知りたい千円保険の注意点
手軽でメリットの多い月々千円の葬儀保険ですが、加入を検討する際には、その特性を正しく理解し、注意すべき点も把握しておく必要があります。まず、最も重要な注意点は「保障額が比較的小さい」ということです。多くのプランで設定されている保障額は、三十万円から百万円程度。これは、葬儀費用の一部を賄うには十分ですが、葬儀の規模や内容によっては、それだけでは不足する可能性もあります。あくまでも「葬儀費用の足しにする」「当面の支払いに充てる」という位置づけで考えるのが現実的です。次に、「支払う保険料の総額が、受け取る保険金額を上回る可能性がある」という点です。これは、いわゆる「元本割れ」のリスクです。特に、加入時の年齢が高く、平均寿命以上に長生きした場合、長期間にわたって保険料を支払い続けることで、結果的に貯蓄をしていた方が有利だったというケースも起こり得ます。例えば75歳の方が月々3000円の保険料で100万円の保障に加入し、28年以上存命だった場合、支払総額が100万円を超えます。保険はあくまで万が一の「保障」であり、貯蓄とは性質が異なることを理解しておく必要があります。また、多くの葬儀保険には「免責期間」や「保障の削減期間」が設けられています。これは、加入してから一定期間内(例えば一年以内など)に病気で亡くなった場合、保険金が支払われなかったり、支払額が減額されたりするというものです。不慮の事故による死亡の場合はすぐに保障されることが多いですが、この条件は商品によって異なるため、契約時に必ず約款を読み、確認すべき重要なポイントです。